何故、星新一がこのような本を書いたのかは不明です。確かに東大で科学を学んだ科学者ですけど…
学者ではなく、小説家の書いたこのような科学書は、読みやすく面白いですね。
この本は復刻版です。
オリジナル版は1959年に出版された星新一初めての本。処女作品集「人造美人」より2年早い出版となります。不思議だなぁ。
本業のSF小説よりもこちらの方が先に出てるとは…
こちらがオリジナル版です。
昭和34年(1959年)出版されたものですが、「小国民の科学」とはなんだろう。
「少国民」を調べてみました。
この言葉は、大東亜戦争当時、「銃後に位置する子供」を指した言葉だそうです。
国民皆兵という言葉は聞き覚えがありましたが、つまり子供たちも兵隊だったんだと、今更ながら戦争の恐ろしさを思います。
その言葉が戦後もある時期まで使われていたんだという事実です。