表題作の「マイ国家」は、自宅(マイホーム)を独立国としたマイ国家に訪問し、とんでもない体験をしてしまう男の話です。
独立国といえば、1981年に刊行された井上ひさし著の「吉里吉里人」を思い出します。
東北のある地域が独立国宣言をして自分たちの国を造る話で、日本SF大賞を受賞した長編です。
SF作家でもSF小説でもないんですが…
井上ひさしの作品も面白い。
1981年刊行
自宅敷地を領土として、マブゼ共和国を造ったのは、小説家の北杜夫氏です。
星新一は国家君主の北杜夫氏から文華勲章(文化ではない)と年金(二百万マブゼ)を貰い、記者のインタビューに答えて「日本の勲章ならみっともなくて、下げておられぬが外国の勲章なら…」とマンボウ交友録にあります。
1981年、マンボウ・マブゼ共和国で執り行われた文華勲章授賞式の様子
星新一と北杜夫の交友録が残されています。