ケンタウルスの表紙で、ちょっと小さめな単行本。
タイトルが「おせっかいな神々」
星新一らしい本です。
この本を買ったのは21歳の頃、水戸駅前にあった川又書店の一階のちょっと奥まったスペース。
みつけたときのことをここまで覚えている本はそんなにはない。
大きめの本屋さんだったので、本を探すときは、よくふらっと出かけていました。
あの頃、川又書店の前の歩道橋を渡るとき、どこからか長渕剛のデビュー曲「順子」が流れていたのを今でも印象深く覚えています。
懐かしいなぁ。
昭和57年第30刷とあります。
えっ、単行本で30刷ってスゴくないですか。
そして、初版が昭和40年、僕が4歳の時の作品集だったんですね。
それを21歳の時に、最新刊と思って購入したのですが、今、確認してみて、そのとき既にそんな古い本だったんだと、今更ながらですが。
全然、古さを感じさせない文章とストーリー。
星新一恐るべし…
まさに神ワザとしか思えない。
ところで、「おせっかいな神々」って何だ。
本書には、神様を題材の作品はいくつかありますが、このタイトルの作品は載っていません。
手に取ったら買いたくなるなんて、神様の仕業かな。
星先生の作品によく出てくる神様は、大黒様、福の神、貧乏神。どれもそんなには神々しくもなく、どこかユーモラスな神々。
確かに神様は、イタズラでおせっかいかもね。
僕らの人生はそのおかげで楽しく、面白く、スリリング。
でも、敵に回したらちょっと怖い。
神様とは一生仲良くできたら、と想い僕は現在大真面目に模索中なんです。
方法が見つかったら、もちろん皆さんにも報告します。