挿絵たち 真鍋博、和田誠

星新一担当のイラストレーターは、真鍋博氏と和田誠氏。
欠かせない二人だったといいます。

新人の頃、他の画家に挿絵を依頼したところ、ネタばらし的な挿絵だったため、大変苦い思いをしたという経験があり、それからはこの二人が専属となっているそうです。

星氏は、イラストレーターが挿絵を作成する時間も考慮し、締切の最低でも4日前には作品を仕上げて編集者に渡していたといいます。
その位挿絵を重要視していたし、二人を大切にしていました。

星氏が二人へ作成上注文したことは「時代を感じさせるものは書かないこと」だけでした。

昭和56年刊行
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星新一の作品集から真鍋博氏の挿絵と小説の一部の文章を集めた画集という形です。

真鍋博氏に対して「真鍋さんの絵に文を付けている星です」と冗談めかして話すほどの信頼を寄せていたそうです。

「おーい でてこーい」
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真鍋博氏の表紙デザイン
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次は、和田誠氏
1982年SF大会時刊行
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和田誠氏の表紙デザイン
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「花とひみつ」は小学生の時に映画化されたものを見ました。
あれが星新一の作品だということはそれから十数年後に知ることになります。あのアニメーションも和田誠氏だったのかな?

星氏は、挿絵を依頼するにあたり、大人向けの作品には、真鍋博氏。
子ども向けの作品には和田誠氏と大まかに分けていたともいいます。

内容については、「星新一空想工房へようこそ」と「和田誠イラストレーション集SF大会」を参考にしています。