アシモフの科学エッセイ③
「時間と宇宙について」
「かつて人間は時間を知らなかった。エデンの園で『知恵の実』を食べて以来、生命の有限性を発見したという。『死』の発見は火の発見に劣らず、人類発展の原動力となり……」
アシモフいわく、
「アンドロメダ星雲は、人間が肉眼で見ることができるもっとも遠い物体です。
だからもし、誰かに『君の目はどのくらい遠くまで見えるのか』と聞かれたら『200万光年までだ』と言ってやりたまえ」
アシモフ博士といえば、ロボットSF小説です。
彼は、自身の小説に登場するロボットにルールを決めました。
それが有名な「ロボット工学三原則」です。
人間への安全性、命令への服従そして自己防衛を謳っています。
小説の中でロボットは、この三原則を守り、その規範のなかで行動するのですが、ロボットは人間より賢く情報処理量が多く、中途半端な結論は出しません。
ロボット三原則をしっかり守っているのに、見た目はおかしな行動で…
この三原則、さすがは科学者です。後のSF小説に影響を与えただけでなく、実際のロボット工学でも取り上げられるそうです。
例えば家電製品
「安全に使えて、操作が簡単、壊れず長持ち」これが僕たちが家電製品を選ぶ際の一つのポイントですが、この「ロボット工学三原則」に当てはまりそうですね。
以上のように、本書は、とても知的好奇心をかきたてられる科学的エッセイ集です。