ヨコジュンの宇宙寄席 横田順彌

凄い面々が勢揃いした作品集です。

1980年(昭和55年)初版
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本の帯の名前を見てください。
メンバーを見ただけで買いたくなります。売っていないけどね。

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赤塚不二夫が小説を書いている。
タモリが神話の戯曲を書いている。

筒井康隆は抱腹絶倒の裏小倉……

そして星新一、小松左京、筒井康隆の座談会。
小松左京は、キリスト=狼男説をとなえたり、霊魂は食えるのかとか…
三人の雑談はおもしろい。

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赤塚不二夫やタモリの作品を読んで思いました。

二人とも、ギャグのアイデアのセンスはさすがですが、面白いことや変なことを書きすぎています。
ここが文章を書く上で「素人」なのだと感じました。

面白いことを全部詰め込もうとしていて、落ち着きがない。
もっとさり気ない文章ならと思います。

星新一が自身の文体について「怪物を描くのに、ピカソのような絵は不向きだ」と言っていました。
文章の隙間から、ゾッとする恐怖が滲みでてくる文体。
余り騒がしい文章ではダメですよね。