№3-SF的随筆集 これはどうかな

4.0

SF作家の随筆はおもしろい。
ちょっと古いけど文豪遠藤周作氏は「狐狸庵先生シリーズ」でおもしろい随筆集を多数上梓していますが、星新一や筒井康隆のエッセイ集を知ってからは、それらのエッセイは急に色褪せ、つまらなくなりました。
それは、SF作家の世界を見つめる視点、立ち位置の違いから来ると知ってからは尚更戻れなくなりました。
結局、僕がSFに惹かれたのは、物事を見据えるその「視点」にあったのです。 

狂気の沙汰も金次第 筒井康隆

 このエッセイ集。新聞紙上に毎日、5ヶ月間100回以上の連載をしたものを本にしたもの。たいへんキツかったろうと想像できます。
これがこれから毎日、100回以上続くとは…とは山藤章二の初回挿絵の中の著者のせりふ。

 

とり散らかしておりますが 新井素子

新井素子の文体はおもしろい。
奇想天SF新人賞コンテスト選考時のエピソードを掲載しています。
読んでみてください。(ほしのはじまり_SF新人賞コンテスト…

あれこれ好奇心 星新一

星新一が1000編を達成し、一時執筆活動を休んでいた時期に書き上げたエッセイ集です。
作家は休んでいても、様々興味が湧き、小説のアイデアが浮かんできてしまうものらしく、それらを収録したエッセイ集です。

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