№4-SF的ジュブナイル小説を

3.5

いわゆるジュブナイル小説を紹介します。
子供向けといっても内容は大人向けと何ら変わりはありません。
シチュエーションに少しだけジュブナイル・エッセンスを振り掛けてあるだけ。

小説はじめ、芸術の世界に大人向けも子供向けもありません。
あるとすればそれは「商業的戦略」に沿った出版社の思惑だろうか。

ミラーマンの時間 筒井康隆著

「暗いピンクの未来」「デラックス狂詩曲」「超能力・ア・ゴーゴー」
「白いペン・赤いボタン」「ミラーマンの時間」5作品を収録。

ジュブナイル小説だからしっかりと思春期の少年の心の成長なんかも描いている。
 

就眠儀式 福島正実著

SFマガジン初代編集長福島正実氏のショートショート集であり、彼が病で亡くなってから発表された遺作集です。49作品を収録しています。

福島正実氏は、日本にSFという形式の文学を紹介し、当時の若きSF作家たちに大きな影響をあたえるなど、今に至る日本SF界の発展に尽力した計り知れないほどの功績があります。

  

宇宙の声 星新一著

1969年(昭和44年)発行で、既に「ショートショートの星新一」という代名詞は確立していた時期ですが、ジュブナイルをしっかり意識した作品は、いつもの読み慣れたショートショートとは大きく異なり新鮮です。

 

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