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【2001夜物語】星野之宣/ 人類の誰もが夢見た輝かしい21世紀のその隣には絶望と孤独の大海原が…

著者名  星野之宣

出版年  1985年(昭和60年)

発行   双葉社

ジャンル SF漫画

 

暗く、ジメッとしたイメージを引きずる70年代が終わり、さぁ!80年代の夜明けだ。

景気よくはじけるぞ。というそんなお祭り前夜の、土曜日の午後のような(あの頃は半ドン)ワクワクするそんな時代を予感させる時代の始まり。

給料は右肩上がりで、芸能人はサングラスで顔を隠してハワイ旅行。

バブルで起き足立つのがそれから5年後。まさにバブル前夜の「何かが始まる」そんな予感。それが80年代でした。

  

「なんとなくクリスタル」1980年、田中康夫のベストセラー小説。

ブランド品を身にまとい、自由と快楽を謳歌する大学生達…

  

「裸足の季節」でデビューした松田聖子。瞬く間にトップアイドルへ、これも1980年のこと。

同年、21歳の若さで引退した山口百恵とは対照的に明るく、避暑地や南の島を舞台にした曲…

  

原宿では「竹の子族」

踊りはしなかったけれど、時代を共感しました。

  

テレビでは「漫才ブーム」

任天堂からは携帯型ゲーム機。

SONYのウォークマンで音楽が街に飛び出し、まもなくCDがアナログレコードを駆逐した。

ジョンレノンが射殺され、ポール・マッカートニーが大麻で逮捕。

そして志村けんが「カラスの勝手でしょ」と歌った。

そんな高揚感があり、楽しくて輝いていた時代でした。

 

 

筒井康隆先生ならここで「昔は良かったなぁ」と小説を書き始めるところですが、今回はSF漫画を取り上げます。

そんな、バブル期にふさわしい表紙デザインとストーリー

「2001夜物語」Vol.1からVol.3

 

人類が地球を飛び出し、太陽系の開拓に乗り出し、さらにその外へ。

他の恒星の支配する宇宙へと何世代もかけて飛び続け、地球以外の知的生命体を探し求めるが…

 

広大な宇宙の中のちっぽけな人類、他の知的生命体にも出会えない、夢と挫折と孤独の物語…

 

 

まさに21世紀的近未来のデザインに魅了され、リアルでメカニックな宇宙船に「こんな時代がもうすぐ目の前に」そんな夢を描ける一冊でした。

まさかその後に、暗く長い「失われた30年」などという時代が待っているとは夢にも思わなかった。

 

 

 

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